「ポルトガル」、この国名から大航海時代をイメージする人は決して少なくないと思います。15世紀初頭にレコキンスタを達成したポルトガルは、その他ヨーロッパ諸国に先駆けて大海原に飛び出し、バルトロメウ・ディアスによる喜望峰発見、ヴァスコ・ダ・ガマによる新インド航路開拓等、華々しい実績をあげました。ヨーロッパ人として最初に日本に漂着したものポルトガル人でした。残念ながら17世紀以降はオランダ、イギリス、フランスなどに主役の座を奪われてしまったものの、2世紀弱に渡って獲得した富は莫大であり、リスボン市内で今もその名残をそこかしこで見ることができます。今ではどちらかというと西欧の後進国となってしまったポルトガル。ひょっとすると500年前の栄光の影を未だに追っているのかもしれません。
これは、発見のモニュメントといい、有名なエンリケ航海王子の500回忌を記念して1960年に造られました。先頭でキャラベル船を持っているのがエンリケ航海王子。
モニュメント前の広場には大理石のモザイクで世界地図が描かれ、あわせて各地の発見年号、つまりヨーロッパ人が最初に各地を訪れた年号が記されていました。日本の横には1541年。これはポルトガル船が豊後に漂着した年ですが、何だか1541年以前はまるで国が存在しなかったかのような書かれ方・・・。
これは、テージョ川の辺に立つベレンの塔。リスボンに出入りする船を監視するために16世紀初めに建造されました。堅牢でありながらも、どこか優雅さを兼ね備えています。作家司馬遼太郎は貴婦人がドレスの裾を広げている姿にたとえ「テージョ川の公女」と呼んだそうですが、分からないでもありません。
そしてこちらは、ジェロニモス修道院。エンリケ航海王子の偉業を称え、またヴァスコ・ダ・ガマのインド航路開拓を記念して、海外からもたらされた富をつぎ込み16世紀に建造された大修道院です。今まで多くの寺院、修道院を見てきましたが、これに優美さで勝るものにはほとんど出会っていません。椰子の木をモチーフにしたという柱から天井のアーチに及ぶまで繊細な彫刻が施されています。大航海時代の栄華を反映させた豪奢さに、息を呑むばかりでした。
そんな大航海時代の色彩が色濃く残るリスボン、こんなところでもその傾向が見て取れます。これは地下鉄駅のサインなのですが、なぜか帆船がデザインされています。「Telheiras方面プラットフォーム」と表示しているに過ぎないので、帆船とは全く関係ありません。やはり大航海時代を常に意識せずにはいられないのでしょうか。
バスコ・ダ・ガマの棺の脚はライオンですか??
お洒落~~~!素敵ですね。
修道院もヤシの木をモチーフにしているだけあって、とっても明るい感じで素敵!
こんなに明るい雰囲気の修道院って、他にあまり見ないかも。
それにしても、空が青いですねー。
大航海時代の栄華が未だ残る街かぁ!
モザイクにあるように、レトロな素敵な地図や地球儀に沢山出会えそう!
あぁ~、地球儀欲し~い(笑)!
投稿情報: パッキー | 2009-03-14 20:46
すごーい!!ジェロニモス修道院~
素敵ですね~。実際にみたらもっと
圧倒されそうだな~。
羨ましい限りだなー。
へ~。ヴァスコ・ダ・ガマの棺も見てみたいな~。
神秘的~。
投稿情報: japako | 2009-03-15 11:09
>パッキーさん
多分ライオンだと思います。
明るいし、本当に豪奢な印象が強い修道院でした。
地球儀、売ってるのかなあ。
次回ポルトガルに行った時に探してみます。
投稿情報: Shibuya | 2009-03-19 09:08
>japakoさん
圧倒される豪奢さでした。
でも神秘的っていうよりも、華やいだ印象の方が強いでしょうか。
投稿情報: Shibuya | 2009-03-19 09:09